■もう一つの「クレジットカードとブラック」

クレジットカードのブラックというと支払い遅延者というイメージですが、もう一つ全く正反対の意味を持つブラックがあります。それはブラックカードと呼ばれている富裕者向けのクレジットカードです。ブラックカードはカードデザインが黒のクレジットカードで、申し込みができない招待制度で持つことができます。

有名なブラックカードはアメリカン・エキスプレスのセンチュリオン、ダイナースクラブのプレミアムカードです。どちらも年会費10万円を超えるブラックカードで、提供されているサービスも現在のクレジットカードサービスの中では最高のもです。

同じブラックでも支払い遅延と富裕層向けクレジットカードでは大きな違いですが、これは黒というカラーに二つのイメージがあるからでしょう。黒には腹黒いという言葉があるように悪のイメージや、人から隠すといったイメージがあります。これがブラックリストという言葉につながっています。

一方で黒いデザインのクレジットカードには格調の高さを感じる人も多いでしょう。落ち着いてどっしりとしているイメージもあるので、このイメージがブラックカードというクレジットカードの格調の高さを表しています。

クレジットカードのブラックまとめ

■クレジットカードにはブラックリストがあるのか?
・過去にはブラックリストは存在していましたが、現在では個人信用情報機関のネガ登録がブラックリストの代わりとなっている
・ネガ登録されると5年以上はクレジットカードを新規で作ることができなくなる。さらに消費者金融の利用も同時にできなくなる。

■自分がクレジットカードブラックかどうかを調べる方法
・個人信用情報機関に情報開示することで、自分の登録情報がわかる
・個人信用情報機関への情報登録は手数料1000円で、CICの場合はインターネット、郵送、窓口で受け付けている
・CICとJICCは情報の交流をしているが、情報開示は別々に行う必要がある

■クレジットカードのブラックになってしまったら
・個人信用情報機関のネガ情報は5年間データ保存されるので、5年以上経過しないとクレジットカードは作れない
・クレジットカードのネガ情報は消費者金融業界でもネガ情報となるのでカードローンも作れなくなる
・いずれも5年以上経過してから情報開示請求をして、ネガ情報が消えていることを確認して再度申込をする

■ブラックには良い意味もある
・ブラックカードは富裕層向けのプレミアムカードで、ブラックリストのブラックとは正反対の意味がある
・ブラックカードは各クレジットカード会社の最上位カードで、申し込みはできずクレジットカード会社からの招待を待つしかない究極のクレジットカード

■クレジットカードのブラックとは?

クレジットカードに関連してブラックになったらクレジットカードは作ることができないという表現をよく聞きます。ブラックというのはブラックリストの略で、支払延滞者のリストのことです。表現としてブラックという言葉はありますが、現在のクレジットカード業界にはブラックリストは存在していません。

ブラックリストはかつて存在していましたがそれも数十年前のことで、個人信用情報機関の発達と普及でブラックリストの必要性が無くなったのです。オンラインシステムがなかったころは各地域ごとに同業者が集まって、ブラックリストを好感していましたが、地域情報では対応しきれなくなりました。

そのため個人信用情報機関に会員データを登録して各社で共有するという現在のシステムが普及しました。クレジットカードのブラックリストが無くなったもう一つの理由は個人情報保護法にもあります。個人情報を保護するため、個人情報を記載したリストを作成すると大量の個人情報が漏えいする可能性があります。そのためリストではなく個別に参照するシステムになっているのです。

ブラックリストは現在ではネガ情報という言葉に置き換えられます。3か月以上延滞した場合に個人信用情報機関はネガ情報として5年間データを保管します。ネガ情報に登録されるとこの期間はクレジットカードを作れなくなるので、ブラックリストと同じ意味を持ちます。

クレジットカードのブラック、つまり個人信用情報機関にネガ情報登録されると、クレジットカードだけではなく、消費者金融の利用もできなくなります。クレジット系の個人信用情報機関はCICですが、消費者金融業界にもJICCという個人信用情報機関があります。CICとJICCはお互いに会員情報を共有しています。そのためクレジットカードのブラックは消費者金融でもブラックということになります。

貸金業法が改正される以前は、CICとJICCは情報股間がほとんどなかったので、クレジットカードを作れなくなっても、消費者金融会社からはお金を借りることができるという状態でした。多重債務防止のため改資金業法の改正によって情報が共有されることになってからは、以前のような抜け道はなくなりました。

現在ではクレジットカードのブラック、あるいは消費者金融のブラックになっても5年以上経過すればデータは消えてしまいます。ただし、自己破産の情報は10年保管されます。つまりブラックになっても一定期間が経過すれば、ブラックがホワイトになるということです。ただし、クレジットカード審査はブラックだけが却下理由ではありません。収入が安定していることが最低条件です。

■クレジットカードのブラックかどうか調べる

自分がクレジットカードのブラックになっているかどうかを調べる方法があります。この場合のブラックは個人信用情報機関にネガ登録されているという意味です。個人信用情報機関では情報の公開もしているので、クレジット系のCICに自分の登録情報の公開を申請することが可能です。

CICの情報開示はインターネット、郵送、窓口で行うことができます。最も早いのはインターネット開示で、自宅のパソコンやスマートフォンで即時に開示した内容を確認できますが、手数料1000円の支払いはクレジットカードに限られています。窓口は全国でも7か所しかないので、郵送での情報開示が一般的です。クレジットカードブラックと、消費者金融ブラックは現在では同じ意味ですが、情報開示の場合は別々に行う必要があります。

CICはJICCと情報の交流はしていますが、JICCの情報の開示はCICではできないので、JICCに直接情報開示申請する必要があります。

もしネガ情報が登録されていればクレジットカードの申し込みをしても審査は通過しません。この場合はネガ登録の原因となっている支払い遅延が解消されてから5年以上経過しないとデータは消去されません。つまりクレジットカードの申し込みも5年経過しないとできないということです。同時に消費者金融会社も利用できないのでカードローンも作ることはできません。

クレジットカードのブラックにならない方法は簡単です。それは支払い遅延しないことですが、支払がルーズで遅延している人もいますが、病気や会社の倒産といったやむを得ない事情で支払い遅延することもあります。しかし、原因は何であれ3か月以上支払いを遅延するとブラック、つまりネガ登録されることになります。

一度ネガ登録されると5年以上はその状態が続くので、3か月以上の延滞は極力避ける必要があります。しかし、3か月以内の支払い遅延であっても全く誠意が見られない場合や、悪質な場合にはネガ登録される可能性もあります。3か月以上の延滞を避けることと、なるべくクレジットカード会社に連絡を取って支払いできる期日を知らせるなど誠意を見せる必要もあります。

一度信用を失うとそのペナルティは長期にわたってクレジット関連の利用ができなくなるという厳しいものになります。自分の身の丈に合った利用をして支払い遅延しないようにしましょう。また、不慮の事故や病気、失職に備えて保険加入や貯金などをすることも重要です。

クレジットカードのブラックにならないようにするには普段の心掛けが大切だということです。それでもネガ登録されてしまった場合は、借金やクレジット利用に頼らない生活環境に改善しましょう。

■ブラックはクレジットカード発行が難しい

ブラックになってしまうと、クレジットカードの発行は難しくなります。
ブラックは門前払いとするクレジットカードも多いです。

ブラックの履歴は、年月が経過すると自然に消えます。
3か月以上の返済遅延は1年間、3か月以上の延滞は5年間、債務整理は5年間、自己破産は10年間掲載されます。
個人信用情報機関により異なることはあるようですが、だいたいこんな感じとなっているようです。

クレジットカードを発行するなら、個人信用情報機関のブラック情報が消えてからが良いでしょう。
しかしそんなに待てない!というケースもあると思われます。
そのときはブラックでも発行できるクレジットカードを、探さなければなりません。

クレジットカードの中には、ブラックでも発行可能なものがあります。
とはいっても、選択肢は非常に少ないです。
またブラックでも審査通過可能ではあっても、ブラックでない人に比べると審査落ちの可能性は高くなることは忘れないようにしましょう。

現在ブラック状態にある人は、クレジットカードを使っている人の2%ほどいるそうです。
近年は審査が甘いクレジットカードが出てきたことなどにより、ブラックの数が増えているのだとか。
意外とブラック人口は多いと言えそうです。

ブラックでも発行可能と言われているのが、消費者金融系のクレジットカードです。
消費者金融系は、クレジットカードの中では最も審査が甘くなっています。
多少属性が悪かったり、ブラック情報があっても、発行されやすくなっているのです。

消費者金融系のクレジットカードとなるのが、ACマスターカードです。
アコムが発行しており、現在消費者金融系唯一のクレジットカードとなっています。
審査に自信がない人に、選ばれ続けています。

ただ審査が甘いクレジットカードであっても、ブラックが発行しにくいことに変わりはありません。
ブラックとなる金融事故を起こしてから間もない場合や、現在も延滞や滞納をしているブラックは、審査通過が難しいと思われます。

またACマスターカードは、無職は発行できないクレジットカードです。
ブラックだけなら審査通過の可能性があるとしても、さらに無職であると発行はできないでしょう。
消費者金融は年収により借入金額に制限を設けている、総量規制の対象となります。
総量規制があると無職は契約ができません。
クレジットカードのショッピング枠は総量規制の対象外となりますが、消費者金融のアコムが発行しているので審査通過はできないのです。

■ブラックでも作れるクレジットカードを探してみた

クレジットカードを発行するなら、ブラック中よりブラックが明けてからの方が良いでしょう。
しかし誰もがブラック明けまで待てるわけではありません。
ブラック中でもクレジットカードが欲しい!となることもあるでしょう。

ブラックでも発行できるクレジットカードがあったら良いですよね。
口コミなどを見ると、ブラックでもクレジットカードを発行できているようです。
一番発行できる可能性が高いと思われるのは、ACマスターカードです。
審査が甘い消費者金融系のクレジットカードとなり、柔軟な審査を行っています。
ブラックでも審査通過できたという口コミがいくつかありました。
ただ利用限度額は、低くされてしまうようです。
5万円ということもあるようで、ブラックは最低限の利用限度額しかもらえないと言えるでしょう。
クレジットカード会社がブラックに発行をしぶるのは、返済してもらえないリスクが高いためです。
返済されない可能性があるのなら利用限度額を抑え、損失を最小限にしていると思われます。

ブラックでも発行できたという口コミがあったのが、楽天カードです。
楽天カードの場合はキャッシングをつけないこと、利用限度額を最小限にすることで、ブラックでも審査通過できることがあるようです。
ただすべてのブラックが、審査通過できるクレジットカードではありません。
ブラックにとっては、審査が甘いクレジットカードではないでしょう。

消費者金融系の次に審査が甘いと言われるのが、流通系のクレジットカードです。
審査が甘いのであれば、ブラックでも審査通過できるのでは?と思ってしまいます。
確かに流通系クレジットカードは審査が甘いのですが、ブラックに対しては厳しいとなってしまうでしょう。
口コミを探しても、ブラックが審査通過できたというものは見つけられませんでした。
流通系クレジットカードは貸し倒れが増えたため、近年は審査基準を引き上げていることが多くなっているそうです。
なのでブラックは門前払いされてしまうことがほとんどなのです。
審査が甘いとされているイオンカードなんかも、ブラックだと発行は難しいようです。

口コミを見ると審査通過できそうなクレジットカードは非常に少ないです。
ブラックはクレジットカードの取得に苦労している印象がありました。
クレジットカードの審査落ちしないためには、ブラックにならないことが一番です。
クレジットカードを計画的に使って、ブラックにならないようにしてください